今回の改正道交法では、あおり運転としてみなす10類型が定義されて「妨害運転罪」を新たに規定して取り締まることになった。

 1.車間距離不保持
 2.急ブレーキ
 3.割り込み運転
 4.幅寄せや蛇行運転
 5.不必要なクラクション
 6.危険な車線変更
 7.パッシング
 8.最低速度未満での走行
 9.違法な駐停車
 10.対向車線からの接近

「あったら便利」から
「ないとまずいよね」になっている

 警察庁によると、2019年に車間距離不保持で摘発された事例は1万5065件で前年比2040件増加した。このところ悪質なあおり運転が増加しており厳罰化を望む声が大きくなっていた。

 ただし、この改正道交法施行後も、違反しているか否かを判断するためには「客観的証拠」がないと立証が難しい。

 そこで、ドラレコの登場ということになるのだ。

 例えば、2019年8月に起きた茨城県の常磐自動車道で男性があおり運転を受けた後に殴打され負傷した事件は、記憶に新しい。

 この事件では被害者のドラレコに加害者が蛇行運転や急停車を繰り返して進路を妨害したあげく、大声で怒鳴りながら被害者の顔面を何度も殴打する様子が鮮明に記録され、それがTVなどで報道された。

 このように、ドラレコは犯罪を証明する手段として多くの事案で採用されているほか、事故原因の究明と再発防止に役立つツールとして近年注目されてきた。危険運転の抑止力とともに、不注意やミスで事故に遭遇した際も責任割合の確定など事故後のトラブルを抑止できるほか、安全運転支援機能付きドラレコを装着すれば事故発生自体の抑止力にもなる。