昆布の表面についている白い粉は旨味成分ですので落とさないよう、堅く絞った濡れ布巾で、軽く拭くだけでOKです。

 昆布は、日本の食文化に欠かせない食材であるとともに、古くから縁起物としても重用されてきました。

昆布入り煮しめ
【材料】昆布(薄めのもの)…60cm/人参…1本/牛蒡…1/2本/蓮根…5cm幅/里芋…10個/きぬさや…5枚/干し椎茸…3枚/水…1カップ(200ml)/出汁…2カップ(400ml)/酒…大さじ3/砂糖…大さじ1/醤油…大さじ3みりん…大さじ3
【作り方】①干し椎茸を水に浸け、冷蔵庫で一晩かけて戻しておく。昆布は15cm幅に切り、水でぬらしてほぐし、柔らかくなったら結ぶ。里芋は皮をむいて下茹でする。皮をむいた人参、牛蒡は7mm幅の斜め切り、蓮根は皮をむいて7mm幅の輪切り、きぬさやは筋を取る。②鍋に出汁と干し椎茸の戻し汁を入れ、きぬさや以外の食材を入れて中火にかける。煮立ってきたらアクを取り、酒、砂糖、醤油を入れて、材料が柔らかくなるまで煮る。③きぬさやとみりんを加え、1分程度煮て自然に冷ます。

 現在では「よろこんぶ」に通じるからというのが定説ですが、それ以外にも、平安時代には昆布は「広布《ひろめ》」や「恵比寿女《えびすめ》」「子生婦《こんぶ》」と呼ばれ、それぞれ「名を広める」「縁起の良い女」「子宝に恵まれる」という意味につながり、結納や婚礼の際には欠かせない食材でした。

「ひろめ」が披露宴の語源だと言う説もあるほどです。

 また戦国時代は、「一に打ち鮑、二にかち栗、三に昆布」=「討ち、勝ち、喜ぶ」となり、この三品を食してから出陣するのが決まり事とされていました。

 身体に嬉しく、縁起のよい昆布。

 近年、消費が減りつつある昆布ですが、とろろ昆布や酢昆布、昆布茶など、手軽にいただけるさまざまな加工品もありますので、積極的に摂取することをお勧めします。