採用側の立場から、なぜ「基礎体力型」が重宝されるのかということも考えておきましょう。昔から「段取り8割」という言葉があるように、物事がうまくいくか、いかないかは、準備段階が大きな比重を占めます。こうしたことを学生時代から理解して、自身の就活において準備してきた人は、「どのようにすればうまくいくか」を知っています。社会人になってから、一から教え込まなくても済むので、将来が期待できるというわけです。

 今年の「コロナ就活」は、かなり特殊です。例年、8月までにはおおむねの企業が内定を出すスケジュールが組まれていましたが、今年は9月、10月まで選考が延びることが予想されます。さらに感染拡大の第2波、第3波が起こる可能性もあり、採用スケジュールがさらにずれ込む可能性も否定できません。

 こうした緊急事態にこそ、「基礎体力型」は強い。基本的な準備ができているので、いざとなったとき、変化に対する対応に集中することができるのです。「コロナ就活」が長引くほど、「瞬発力型」との力の差は歴然となることでしょう。

就活の「基礎体力」を
身に付けるには?

 基礎体力を高めるためには、就活に関するロードマップをしっかり頭に入れ、自己分析をして、個々の項目に関しての研究や練習を日ごろから心がけることです。とくに、就職部(キャリアセンター等)には、毎年積み上げてきた資料や参考になるデータがあるので、そこをうまく活用しましょう。また、サークルのOBやOGに連絡して、リアルタイム情報を入手し、対応できるようにするのも大切なことです。

 ただ、就活の基礎体力が身に付いていても、オンライン面接に不安を感じる学生は少なくありません。オンライン面接を受けた就活生たちからは、「熱意が伝わらなかったのでは」「話をやめるタイミングが難しく話しすぎてしまった」という声も聞こえてきます。

 彼らに足りないのは一つだけ。それは“慣れ”です。

・日ごろからオンラインを活用して友達などと話す。
・オンラインでは表情やしぐさが伝わりにくいものと理解し、いつも以上に笑顔を心がける。
・1つの質問に対して、15秒~30秒程度で返答するよう心がける。
・オンライン面接のスタート時に、アイスブレークを心がける。

 以上の項目を繰り返し練習することで、身に付いた「就活の基礎体力」を最大限に生かすことができるでしょう。

 形式がオンラインであっても、面接の本質は変わりません。面接担当者の質問に対してどれだけ真摯(しんし)に、明確に、正直に自身の考えを話すことができるか否かがポイントなのです。