外での飲み会は当然サービス料や席料が上乗せされて請求されるが、自宅から参加するオンライン飲み会は、自分で用意した食費しかかからない。料理を作れば食事代が節約できるし、酒代も安上がりだ。
しかし、何ごとも良しあしがある。「女子会は高いけど」と語った上記の女性が示唆している通り、飲食店での飲み会は自宅では味わえない美味や空気感が提供される。食事の用意や後片付けをする必要もない。人が飲食店に出向くのは、対価に応じた妥当なサービスを受けられる確信があるからであり、外の飲みならではの良い面もある。
2つめのオンライン飲み会のメリットは「自宅でリラックスできる」、つまり「会場から帰る必要がない」という点だ。
「スエットで飲めるのはいい。たばこも自室だから吸い放題だし」(40歳男性)
「仲のいい子同士で飲む時はメイクを落としながらとかネイルをしながらとか、好きにできていいですよ」(33歳女性)
気が置けない相手であれば、オンライン飲み会の持つリラックス効果が十二分に効果を発揮する。しかし、発揮しすぎて思わしくない事態を招くこともあるという。
「オンライン飲みはついつい飲み過ぎてしまう。タバコのペースも早くて、終わって見てみたら灰皿が引くほど盛られている」(40歳男性)
「途中からグダついてくることもあるが、終わるタイミングが皆わからなくなって、ダラダラして夜更かしをしてしまうことも」(33歳女性)
「会場から帰る必要がない」という安心感は参加者に強烈なリラックス効果をもたらす半面、デメリットもあるようだ。