「『将来のためになる』などと言いながら、実際には誰にでもできる単純労働をさせたり、営業や受付対応などを命じたりするのが特徴です。新興産業は、戦略的にブラックインターンを実施しています。大学側が自校の学生にインターンへの参加を推奨していることも現状に拍車をかけていますね」

 甘い言葉で学生たちの不安につけこみ、無賃労働をさせるブラックインターン。社会経験の浅い学生を狙った、狡猾な手口といえるだろう。

 POSSEの労働相談窓口(http://www.npoposse.jp/soudan/index.html)では、就活生のブラックインターンに関する労働相談も多く寄せられる。実際にPOSSEに届いた具体的な事例を紹介しよう。

【ブラックインターン事例1】
学生の「やりがい」を搾取

 学生の母親からの相談。大学生の息子が携帯電話の契約を勧めるテレアポと営業の「インターン」に参加しているというもの。

「会社から賃金は支払われず、契約が取れれば歩合で手当が支給されるそうです。本人は『友人、先輩もやっている。就職のためになるし、成績優秀者はチーフやマネジャーに昇進できる』と言い、やりがいを感じているようす。しかし、無給で携帯電話の契約を取る“仕事”にのめり込んでいて怖い。辞めさせたいです」(福岡県/男子大学生の母/人材業界)

【ブラックインターン事例2】
10時間労働で日給1000円

 知人の紹介で「広告代理店でマーケティングの勉強ができる」と誘われ、1週間のインターンに参加した大学院生のケース。

「初日から掃除や倉庫の整理などをやらされて、その後もマーケティングに関する研修は一切なし。朝8時から18時まで働いて、給料として1日1000円だけ支給されました」(東京都/男子大学院生/広告代理店)