年金保険料を払わないと
「税金の払い損」で大損する?

 一方、年金を受け取る側から考えてみよう。一体どうして年金保険料を払わないと大損になるのか、ということである。さきほど公的年金はその半分を国が負担していると言った。これは2004年に、基礎年金に関して、保険料の2分の1が国庫負担となることが決まったからである。自営業の場合は国民年金だが、個人が払っている保険料と同じ額を国も負担しているのだ。

 でもよく考えてみてほしい。「国が負担する」とは言うものの、国というのは一体誰のことを言うのだろう?「国が負担する」というその原資は言うまでもなく我々が払った税金である。自営業やフリーランスでいくら年金保険料を払うのが嫌だといって払わない人でも、税金を払っていないということはないだろう。ところが公的年金は少なくとも10年以上加入していないと受給権を得られず、年金を受け取れない。保険料を全く払わなかった人には、たとえ税金をきちんと払っていたとしても年金は一銭も支給されることはない。つまり、その人が払った税金の一部から支給されるはずだった年金ももらえないということになってしまうのだ。したがって、「年金なんてどうせもらえっこないのだから保険料は払わない」といってほったらかしておくと、自分が払った税金までもが払い損になってしまうということだ。