ステップに分けてみると、「今日のこの会議では、ここから出発して、ここまで到達できるとよさそうだ」と事前にイメージできるようになります。
オンライン会議の場合は、到達点をチャットに書いておいて事前に参加者で共有し、論点がずれないようにするとよいですね。
ポイントとなるのが、なるべく具体的に到達点を書くことです。例えば、「売り上げが落ち込んでいる商品のV字回復のために、より効果的な売り方を検討する」という曖昧な表現では、具体的に何を議論すればよいのか、いまひとつピンときません。
対して、「売り上げが落ち込んでいる商品について、具体的な課題を明確にし、現在の売り上げのV字回復策の検討が必要であると合意する」などという具体的な表現にすると、会議において何を議論するか明確になります。
到達点を明示することで、参加者が会議の目的を正しく理解できるようになります。オンラインでもオフラインでも議論のゴールの重要性は変わらないとは思いますが、オンライン会議では意図が伝わっているかどうかが分かりづらいので、より丁寧に到達点を確認する必要があるのです。
当日、進行しやすくするための事前準備
ゴールが決まったところで、議論の進行方法をイメージしておきましょう。当日、話を整理しやすくするためにも、議題に対してどのような論点がありそうか、事前に洗い出しておくことをおすすめします。例えば、「ある資材を、他社からの購買に切り替えるべきか?」という議題の場合は、「コストへの影響」「品質基準を満たせるか」「自社の生産力に影響はないのか」といった論点が考えられます。