銀行員完全転職マニュアル#3Photo:portishead1/gettyimages

法人営業、支店事務、経営企画――。一口に銀行員と言っても、職種や年次によって「転職成功率」は明確に異なる。特集『銀行員完全転職マニュアル』(全17回)の#3では、転職エージェント完全監修の下、28の職種別に今の転職市場における価値を天気予報に例えて見通した。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)

銀行員の職種別「転職成功率」を解説
あなたの転職市場での価値は?

 今から転職活動を始めた場合、果たしてどんな求人と巡り合えるのか。ほとんどの社会人が、一度はこんな想像をした経験があるだろう。

 本特集#1『銀行脱出をコロナ禍中に決めたメガ行員の本音「在宅勤務なんて無理だ!」』では、銀行員の転職者が増加している様子を示した。実際に「転職」の二文字が脳裏をよぎった現職の銀行員にとっては、自分の職種の市場価値がどれほどであり、自分が納得のいく転職先と出合えるか否かは気になるところだろう。

 そこで今回、金融領域専門の転職エージェントであるKANAEアソシエイツ監修の下、足元の転職市場でのニーズを踏まえた転職成功率を28の職種別に分析。天気予報に見立てて、「晴れ(転職成功率100~80%)」「曇り時々晴れ(転職成功率80~60%)」「曇り(転職成功率60~40%)」「曇り時々雨(転職成功率50~30%)」「雨(転職成功率40~20%)」の五つに分類した。職種ごとに、実績を持つ経験者と認識されるのに必要な年数と主な転職先を記した。

 この転職成功率は、自分の経験が生かせる職種と出合える相対的な確率だと思ってほしい。故に、若手や中堅銀行員が自分のポテンシャルを生かして、未経験職種にキャリアチェンジする場合は少し事情が異なる。

 では早速、「晴れ」の職種から見ていこう。