ベトナム,ハノイ,コロニアル建築の市劇場フランス統治時代の1911年に建てられたコロニアル建築の市劇場

 南のホーチミン市が商業の中心ならば、こちらは政治・文化の中心都市といえるでしょう。11世紀に首都タンロン(昇龍)がおかれて以来、約1000年の歴史をもつ古都にふさわしく、由緒ある寺院が多く見られます。その一方で、フランス統治時代に建てられた洋館や教会も多く残されていて、コロニアルな風情を感じることもできます。整然と走る美しい並木の道路、点在する湖や公園。道行く人々の表情もどこか穏やかな感じで、町全体に落ち着いた雰囲気が漂っています。

 ドイモイ政策にともなう経済改革では、ホーチミン市に一歩リードされているようですが、ハノイも負けてはいません。町なかのビルはどんどん建て替えられ、人々の服装もオシャレに、そしてバイクや高級車の数が急増しています。特に南西部のミーディン地区、カウザイ地区には近代的な高層ビルが続々と建ち、ハノイの新都心となりつつあります。

 ハノイはハロン湾やニンビンといった世界遺産への日帰り観光の拠点でもあります。また、少数民族が多く住むサパや、伝統文化村のバッチャンなどへの拠点としても注目され、外国人観光客も年々増加しています。

ハノイの気温・服装

アオザイアオザイはベトナムの風土に合った民族衣装 ©iStock

 ハノイを含むベトナム北部は亜熱帯気候に属し、日本ほどの明確な差異はありませんが四季があります。ベストシーズンは3~4月の春と、10~11月の秋といえるでしょう。5~9月下旬の夏は、ほぼ毎日短時間の激しいスコールに見舞われ、気温も上昇します。

 特に6~8月の「猛暑期」は、連日最高気温が30℃を超え、湿度も90%近くなり、まるでサウナのような蒸し暑さです。12~2月の冬は最低気温が10度以下になり、霧雨も多く肌寒い日が続きます。冬は薄手のダウンが必要ですが、それ以外の季節は、日本の夏~秋の服装でよいでしょう。

おすすめ観光スポット

ホアンキエム湖ハノイ市街の中心に位置する人々の憩いの場、ホアンキエム湖 ©iStock

●ハノイ旧市街 Hanoi Old Quarter

ハノイ旧市街ホアンキエム湖の北側一帯にハノイ旧市街が広がっている

 11世紀、リー(李)王朝の城下町として栄えた旧市街は保存地域に指定されていて、お菓子屋通り、漢方薬通り、金物屋通りなど、個性豊かな路地が入り組み、古い町並みが残っています。気になったお店をのぞいたり、路上のB級グルメを食べつつ、町歩きを楽しんでみてください。