取引先から、コンサルタントへの対処の仕方について、相談を受けることがある。たびたび相談を受けるうちに、事業会社が抱えているコンサルタントに対する悩みは共通していることが分かった。事業会社を悩ませる「トンデモコンサル」の問題点とは?(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「何かあったら連絡してください」と言うコンサルが危ない理由
事業会社を悩ませるコンサルの問題点とは? Photo:PIXTA

 筆者は、国内外事業会社の人事部長や管理本部長として、経営、人事、法律、会計など、さまざまな分野のコンサルタントから、サポートを得てきた。一方で、コンサルティングファーム時代は、事業会社をサポートする側として、人事や組織開発の分野でコンサルティングサービスを提供してきた。

 双方の経験があることを知っている取引先から、コンサルタントへの対処の仕方について、相談を受けることがある。相談に対して助言させていただくやりとりを繰り返す中で、事業会社が抱えているコンサルタントに対する悩みや鬱憤には共通点があることが分かった。

事業会社がコンサルに抱く
「6つの不満」とは?

1.問題提起する担当者と問題解決する担当者とが異なる

 縁あって、コンサルタントとやりとりが始まり、「これが課題だ」「あれにフォーカスすべきだ」と問題提起をしてくれる。課題を有していない事業会社は皆無といっていいので、ありがたい問題提起だ。

 問題提起してくれるのは、たいてい経験豊富なシニアコンサルタントだ。対する事業会社の例えば経営企画の担当者も、その企業の中枢で活躍する人材だ。事業会社の担当者が、このコンサルタントであれば、素直に助言を聞き入れることができると思い、コンサルタントとのいわば相性も確認して、コンサルティング契約を締結するプロセスに入る。