コロナ後に史上最大のビジネスチャンスをモノにする「3つの視点」
明るい話題がない昨今だが、史上最大のチャンスが到来しているともいえる Photo:PIXTA

 新型コロナウイルスに関しては、先の見えない状況が続く。明るい話題がない昨今だが、冷静に見ると、史上最大のチャンスが到来しているともいえる。

 それは、われわれの周囲があらゆる変化に満ち満ちているということである。多くの変化が同時に起こっており、それらが相互作用を起こし巨大な変化になろうとしている。コロナによる変化は、いくつかあるうちの一つのレベルにすぎない。

 こうした変化は、既存世界の既得権益者にとっては大脅威となりえる。一方で、新しく何かを起こそうとするもの、または既存のプレーヤーでありながら、巧みに変化に対応できる者には、この上ないビッグチャンスとなり得る。そこで、いろいろな領域で起こっている大変化を、「働き方」「技術」「事業環境」の3つの視点でまとめておきたいと思う。

コロナでマネジメントの形は
どう変わったのか

 まず「働き方」について。コロナで働き方の変化が広範囲で大規模に顕在化した。
 
 1つ目は、「場所を選ばない働き方」がコロナによる外出自粛という現実問題への対処という形で社会的に認知された(会社によっては認知されていないが)。リモート会議が当たり前のように行われ、自宅や、会社から遠く離れた地域、全国どこからでも仕事をすることができるようになった。

 リモートワークしやすい間取りなど、家の形状も変化するであろうし、人の時間の使い方が大きく変わる。住む場所も、食事をする場所も、着る服も変わる。衣食住に関わるすべてが変化する。

 2つ目の働き方に関する変化は、長時間労働とプレッシャー過多な職場が認められなくなる、ということだ。コロナの少し前から起こっていた変化である。具体的には、労働関連の法制度の変更で、長時間の残業やハラスメントなどが違法なこととして認識される時代になった。

 これまでの日本企業は、会議に会議を重ね、飲み会など、本来は業務時間外の非公式な場での根回しなども含め、コンセンサスビルディングに大きなエネルギーを割いていた。仕事の進め方は、個々人に明確に仕事を割り振り、プロとして役割を果たしてもらった成果を束ねるようなジョブ型という方法ではなく、緩やかな役割分担があり、チーム全体にプレッシャーを与え、さらにはメンバー同士を相互監視させ、互いにプレッシャーをかけ合って、サボれない状況を作り出すことで目標を達成しようとする、モラール(士気)コントロール型のマネジメントであった。