「スター性」「人柄」も定義されている
人材要件3:「スター性」=パフォーマンスを見た後で、前よりももっとその人を好きになっていること
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J.Y. Park氏「スター性評価がどうなったら成功かというと、パフォーマンスをする前より、した後に、その人をもっと好きになったら成功です」――東京合宿 スター性評価にて、参加者一同に対して
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スター性を高く評価されたアヤカは、地域オーディションでダンスレベルについては厳しい評価だったが、J.Y. Park氏にこう言わしめている。
J.Y. Park氏「実力で判断したら不合格にするのが当然だけど、家に帰っても新井さんが頭から離れないと思います」「君という人のスター性を見て、合格にします」――地域オーディション 最終審査 アヤカに向けて
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人材要件4:「人柄」=トレーナーによるレッスン態度の評価、スタッフや参加者同士など、周囲の人からの評価、身近な人に認めてもらい、人をひきつける力
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J.Y. Park氏「(1)JYPスタッフによる参加者の様子の観察、もう一つは(2)(合宿期間中、毎日行われた)参加者同士の友情投票。参加者同士の目にはお互いにどのように見えているのか、それを参考にして評価を行います。それに加えて、トレーニング期間中に教えてくれたトレーナーと、合宿期間中、見守ってきたスタッフの投票を加えた最終評価」――東京合宿にて、スタッフに向けて
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J.Y. Park氏「(最終審査の)審査基準は、ボーカル・ダンス・スター性・人柄、この4つの基準に変わりはありません。ただし人柄の部分に対しても妥協はできません。もちろんスタッフからの評判も参考にしますが、教えているトレーナーの意見も参考にします。たとえ成長する姿が見えたとしても、トレーニング期間中の態度に問題がある参加者は最終デビューメンバーには入れない!」――韓国合宿 個人レベルテスト審査にスタッフに向けて
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J.Y. Park氏は、2018年のメディア・投資家向けプレゼンテーション「JYP2.0」でスターを継続的に生み出していくようなシステムの重要性を訴えている。J.Y. Park氏という天才的な表現者でありリーダーでもある彼が、本人のひらめきや直感だけに頼ってスターを見いだすのではなく、明確な定義を設けて評価し、それに沿ってスターを育てていく。この仕組みが機能しているからこそ、TWICEなどをはじめとする「末永く愛されるスター」を次々に生むことができたのだろう。