マイクロソフトのアナリティクス担当者も言っていたのですが、データの分析による「しきい値」(数値が変わる境界線)の見える化に大きな意味があります。

「しきい値」が見えると、いったいどのようなメリットがあるのでしょうか?

 今回の例では「部下1〜5人までの負荷はあまり変わらない」のですから、効率を考えれば、組織の作り方も当然変わってきます。

リーダーA:部下1人
リーダーB:部下2人

 このような体制の場合、リーダーBに部下3人をつけ、Aさんは個人プレイヤーとして活躍してもらった方が、トータルのマネジメント工数を減らせるかもしれません。

 それぞれの組織、個人には「独自の勝ちパターン」があり、すべてをデータドリブンで変更した方がいいとは言いません。ただし、こうしたデータによって、業務を効率化させたり、起こっている問題を解決するヒントが得られることでしょう。

マネジメントを変えた方がいい人数とは
何人なのか?

 私も、大企業の部門長や中小企業の社長に次のような同じ質問を投げかけています。

「何人を超えたくらいから、今までのマネジメントではうまくいかない、 あるいは、組織が同じ方向を向いていかない、と感じるようになりましたか。」

 もちろん答えはさまざまですが、大企業の部門長がよく口にするのは30人。30人を超えると、従来のやり方では機能しなくなってきて、しくみやしかけを変えたり、サブリーダーを置くなど体制面での工夫を始めると言います。

 中小企業の社長のなかには、10名と答える人も、15名と答える人もいるのですが、マイクロソフトの担当者が言うように「しきい値」として目安や判断基準があると迷わずに済むでしょう。

 人数が変われば、適切なマネジメントも変わります。しかし、ややもすると10名を超えても、30名を超えても、従来のままのマネジメントを悪気なく(問題に気づかずに)続けてしまうケースも。