インポスター症候群が
日本で急増している理由

インポスター症候群(Impostor syndrome)とは、自分の実力を内面的に肯定できない心理傾向を指します。Impostorとは英語で「詐欺師」を指しています。インポスター症候群の当事者が、自分が成功者であると周りを騙しているかのような罪悪感にさいなまれていることからこの名が付きました。
インポスター症候群は1978年に命名され、近年では俳優のトム・ハンクスや女優のエマ・ワトソンなどの著名人がインポスター症候群に苦しむ自身の経験を告白したことからも注目されています。
「謙虚」「謙遜」が美徳とされる日本では、周りの空気を読む優秀な人ほど自分を下げないと「横柄」「傲慢」と思われるという「恐怖心」にとらわれがちです。
自分で自分を褒めることができない、自己アピールが下手で自己肯定感が低い人がインポスター症候群に陥りやすいと言われています。