日本食と昆虫食
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秋の夜長に虫の声は風流だが、それもいずれは「コオロギがいる。つかまえて食べよう」になるのだろうか。最近、昆虫食のニュースをよく目にする。背景にあるのは人口増による食料危機、特に肉や魚が不足する「タンパク質クライシス」が心配されているせいだ。そこで肉に代わる新たなタンパク質源として昆虫が注目されているのだ。果たして昆虫が主菜となる未来はやってくるのか。(サイエンスライター 川口友万)

世界人口の急増で懸念される
タンパク質クライシス

 現在、世界の人口はおよそ77億人。2050年には90億人を突破するとみられている。1980年前後は約45億人だったので、わずか70年程度で2倍に増えることになる。

 国連食糧農業機関(FAO)が2006年に発表した『食肉・酪農品の消費量の予測』によれば、2010年の食肉需要は約2億6800万トン。これが2050年には約4億6300万トンで173%増になるという。