9人組ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」を誕生させ、日本中で大きな話題となったオーディション番組「Nizi Project」。この番組は世代を超え、若者だけでなくビジネスパーソンの間でも人気となっている。本連載では、人事領域のプロフェッショナルとして、Nizi Projectのファンである著者が、人事・マネジメントの観点からNizi Projectの魅力の一つ「原石を発掘して磨いていく仕組み」について解説する。6回目となる今回は、J.Y. Park氏のフィードバックについて。参加者の能力やモチベーションをぐんぐんと上げるJ.Y. Park氏の的確なフィードバックスキルは、多くのビジネスパーソンに参考になるはずだ。(LINE People Partner室 People Experience Designer 青田 努)
Nizi Projectの参加者がぐんぐん成長!
J.Y. Park氏の驚異のフィードバック術
Nizi Projectでは、プロデューサーであるJ.Y. Park氏が参加者にフィードバックする機会が多い。そして参加者たちは、J.Y. Park氏からのフィードバックをきっかけに大きく成長していく。
厳しくも温かいJ.Y. Park氏のフィードバックスタイルは、ビジネスパーソンにも多くの学びやヒントがあると評判になった。そこで今回は、J.Y. Park氏のフィードバックに着目し、どんな工夫をしているのか分析した。
フィードバックには6つの要素がある。(1)誰が伝えるか、(2)誰に伝えるか、(3)何を伝えるか、(4)どう伝えるか、(5)いつ伝えるか、(6)どこで伝えるか、だ。このうちNizi Projectでは「(5)いつ」は、ほとんどがパフォーマンス披露後となり、「(6)どこ」は、大半がパフォーマンスを披露する場に限定されている。そこで本記事では、(1)~(4)について解説する。