残念ながら、日本にも
人種差別は存在する

 こうした話を聞いてしまうと、「自分たちのビジネスのために日本を不当に貶めるような動画をつくるなんて、絶対に許さない!」とさらに激しい怒りを覚えてしまう方もいるかもしれないが、実際、この動画には「不当」とは言い難い部分がある。

 残念ながら、日本にも人種差別はちゃんと存在している。2017年の法務省調査で、外国人であることを理由に就職を断られた人は25%、入居を断られた人は約40%もいた。しかし、このような差別を受けても、どこかへ相談をした人は約11%に満たない。この「差別を受けても泣き寝入り」という傾向は、自分で声を上げることのできない外国籍の児童ともなれば、もっと深刻だということは容易に想像できよう。

 今年3月の文科省の発表によれば、日本にいる外国人の子どもは約2万人が不就学の可能性がある。もちろん、学校に通えないのは言葉の壁があるなど色々な理由が考えられるが、その中には人種差別からくるいじめがあることは十分に考えられる。

 実際、文部科学省が発表した『問題行動・不登校調査』によると、2019年度に全国の国公私立の小中高校などで認知されたいじめの件数は、前年度より6万8563件多い61万2496件に上っている。

 学校から報告があった子どもの自殺は317人。しかし、警察庁統計では自殺した小中高校生は382人。学校側が把握せずに命を絶った子どもが65人もいたのである。

 これだけいじめが蔓延している日本の学校に、外国籍の子どもがポンと放り込まれたら、「肌の色が違う」「日本語がうまくしゃべれない」などの理由でいじめに遭う可能性は、かなり高いのではないか。