6月9日には京都地裁で勾留理由開示手続きが開かれ、青葉被告が出廷。京都地検が刑事責任能力を調べるための鑑定留置をしていた。12月11日に鑑定留置を終了し、刑事責任能力を問えると判断し16日、起訴となった。京都府警、京都地検の調べに対し、いずれも容疑を認めていたとされる。

 全国紙社会部デスクによると、青葉被告は現在、感染症対策など医療設備が整った大阪市の大阪拘置所に勾留されている。いまも寝たきりで、食事など日常生活には介助が必要な状態という。

初公判まで2年かかる可能性

 今後の流れだが、これだけの事件で通常の公判のように、すぐに期日を入れて淡々と進めるわけにはいかない。何と言っても、映画やドラマにもなった横溝正史の小説「八つ墓村」のモチーフにもなった歴史的猟奇事件「津山30人殺し」(岡山県で1938年発生)よりも被害者が多いのだ。慎重な審理が求められるのは言うまでもない。

 裁判員裁判の対象となり、裁判所と検察側、弁護側が争点や裁判の日程を調整する公判前整理手続きにはかなりの時間を要するとみられる。最近の被害者が多数に上る殺傷事件などでは、初公判まで数カ月から1年以上かかるケースも珍しくなく、今回の事件では初公判まで2年前後かかる可能性さえある。

 というのは、今月15日に判決公判があった2017年の神奈川県座間市9人連続殺人事件では、白石隆浩被告(30)=東京地裁立川支部で死刑判決=が起訴されたのは18年9月。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、公判前整理手続きがたびたび中断して長期化。初公判が開かれたのは今年9月で、約2年かかった。

 16年に神奈川県相模原市で植松聖死刑囚(30)=今年3月に死刑が確定=が知的障害者施設の入所者19人を殺害、職員を含め26人に重軽傷を負わせた事件では、起訴が17年2月。初公判が開かれたのは20年1月と、実に3年近く経過していた。