韓国では2016年、ゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」が一世を風靡(ふうび)し、2019年にはネットフリックスの「キングダム」が続いた。来年は「ゾンビ企業」に注目が集まるかもしれない。韓国が現在抱えている企業債務問題は新型コロナウイルス危機によって拡大している。非金融企業の負債比率は、1990年代後半のアジア金融危機以前に達した記録的高水準に再び迫る勢いだ。家計負債は対国内総生産(GDP)比でほぼ100%であり、過去7年間は毎四半期過去最高を更新している。債務金利費用を払うのに十分な収益を3年連続で上げられない、いわゆる「限界企業」の数は増加している。韓国資本市場研究院が公表したデータによると、2019年に外部監査の対象となった企業のうち、限界企業は4069社と2008年の2倍以上に増加し、非金融企業全体に占める限界企業の割合は過去最高となった。
韓国「ゾンビ企業」 映画より怖い
コロナ禍で拡大する企業債務問題
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