CAのテレワーク激増
上司へのアピール合戦

――コロナ禍でANAとJALでは、英語など自己啓発系のプログラムを受講したり、同僚とビデオ通話でミーティングをしたりとテレワークが激増したと聞きます。

CAのEさん 上司にもよりますが、ビデオ通話でのミーティングが頻繁にある。例えば、手話ができるCAが一人いれば、上司の提案で同僚に手話のレッスンをしたり。やりたくないものでも、人事評価にはテレワークも含まれますから「上司へのアピール合戦になっている」「本来の業務で評価されないのはきつい」と嘆くCAは少なくありません。

――コロナ禍による収入減で、本格的なグループ外出向を始めた会社や副業を認める会社が出てきました。

CAのCさん ネットニュースなどを見ると、まるでCAを強制的にグループ外へ転籍させていると思われている気がします。それは誤解(笑)。あくまで会社(ANA)からの「乗務手当が減って困っている人はどうぞ」という謙虚な提案なんです。個人的には、「CAも大変なんですよ」っていう世間や国土交通省へのアピールではないかとも思いますが。

 一般には知られていませんが、会社は今、売れ残った機内販売品を安価で関係者に販売したり、さまざまな在庫を現金化する努力をしています。

元CAで地上スタッフのDさん うちは副業禁止ですが、副業OKの航空他社の地上スタッフは、お歳暮のデータ入力のアルバイトをしていると聞きました。

CAのEさん 外部出向については会社からの強制はないようですが、決して皆さん、「ぜひ行きたい」というわけではないのではないでしょうか。コロナ禍で厳しい中、「会社に貢献したい」「めったに経験できないしやってみよう」「テレワークもつらいし」という人もいます。でも、やはり空を飛びたい。

 10年のJAL経営破綻時、労働組合はワーキングシェアを提案しましたが受け入れられませんでした。そして年末には整理解雇。当時を思うと、雇用を守るという意味で今回の出向に対して理解はできます。

CAのFさん(ANA勤務、30代) ANAは希望退職も募集しました。応じるなら加算金が支給されますが、退職後5年以内に競合他社などに就職した場合は、加算金を返還しなくてはいけません。