オンライン式が急増中
おそろいTシャツで一体感

 新型コロナウイルスの影響を受け、今年から急増しているのが、オンラインインターンシップだ。エン・ジャパンがインターンシップ参加者に今年9月までの全日程オンラインインターンシップへの参加経験を尋ねたところ、88%が参加ありという結果になった。ではオンラインインターンシップは、どのように実施されたのだろうか。

XTechグループのオンラインインターンシップXTechグループはオンラインインターン参加者の自宅にギフトボックスを送付。おそろいのTシャツに加え、グループ企業が作るパンや夜食になるカップラーメン、栄養ドリンクなど盛りだくさんだ  写真提供:XTech・エキサイト 拡大画像表示

 新規事業創出などを行うXTechグループは、8月下旬から9月上旬に、10日間の完全オンラインインターンシップを今年初めて実施。27人の学生が4、5人ずつのチームに分かれ、経営陣から直接指導を受けながら新規事業を立案するプログラムに参加した。

 チームメンバーや同グループの社員とのやりとりは、ビデオ会議システムやビジネスチャットを利用して行われたが、やはり対面式に比べると一体感は生まれにくい。そこで同グループでは、インターン開催前に、同グループが投資する企業の商品を含む食事や飲み物、おそろいTシャツを郵送した。

 昼食時にチームメンバー全員で、事前に送られてきた食事を一緒に食べて仲を深めてもらったり、発表などの際にはTシャツを着用してもらったりして一体感の醸成に努めたという。

対面式とオンライン式
両方を同時開催する企業も

 オンラインではなく、やはり対面式のインターンシップに参加したい。その一方で、参加するために地方から上京するのは不安だという人もいるだろう。そうした声に応じようと、対面式とオンライン式を組み合わせたインターンシップを実施したのが三井不動産だ。

 同社では9月に、3コースのインターンシップを行った。1つ目が日本橋の未来を創造する「街づくり体感インターン」、2つ目が同社のオープンイノベーションを体感する「新価値創造インターン」、3つ目が海外事業本部の社員とアジアの街づくり事業を考える「グローバルインターン」だった。