その中で対面式とオンライン式を組み合わせたのが「街づくり体感」と「新価値創造」のインターンだ。対面での参加者とオンラインでの参加者に分けてグループを作り、2日間のプログラムを実施した。

 街づくり体感インターンでは、10年後の日本橋を創造するために実際に街を歩く時間があったが、オンライン組は街を歩くことができない。そこで主催する人事部社員が、スマートフォンに広角レンズをつけて撮影し、リアルタイムで街の様子をオンライン参加者に配信。今どこにいるのか分かりやすくするため、グーグルマップと街の様子を連動させて説明した。

 実際に街の撮影を行った同社人事部人材開発グループの坪浦諒子氏は「オンライン組からは、非常に臨場感があって満足した、と言ってもらえた」と振り返る。

 3つ目の「グローバルインターン」は完全オンラインで行う同社初の試みだったが、マレーシアの商業施設開業に向けて現地で働く社員から話を聞くことができ、好評だったという。

「オンラインで海外の拠点とつなげて現地社員の話を聞けるだけでなく、海外の大学に通う学生も参加してくれるなど参加者の幅も広がった」(同社人事部人材開発グループ企画統括・川瀬敦雄氏)

インターン参加にも選考あり
不合格でも諦めない

 こうして参加が当たり前になりつつあるインターンシップだが、実は「選考」を通過しなければ参加できない企業も多い。人気企業になると通過率1%台というものもある。

 確かにインターンシップが採用に直結するケースもあるが、そこで不合格だったからと落ち込む必要はない。インターンシップは人事部などのキャパシティの問題で人数を制限しているだけで、インターンシップ不合格者でも内定を勝ち取るケースはよくある。諦めずにチャレンジしよう。