超訳 孫子の兵法
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「孫子の兵法」は、欧米のビジネス・スクールでも「戦略書の原典・原点」として取り上げられる、ビジネスパーソン必読の実益書だ。東洋思想研究者・田口佳史氏の著書『超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール』からの抜粋で、現代のビジネスシーンに当てはめ孫子の教えを超訳した、「ビジネスで勝つ」テクニックをお届けする。

不得意分野でムリに戦うのは
「やったほうがソン」

国の師に貧しきは、遠く輸(いた)せばなり。
来た仕事は何でも受ける。そういう気概は必要だが、その仕事をするには明らかにまだまだ実力が追いついていない、不得意な分野のものであるなら、ムリして受けてはいけない。うまくいかないだけでなく、失敗による手痛いダメージを受け、その敗北感から立ち直ることが容易ではないからだ。その分野の実力を磨くことが先決である。

 仕事というのはだいたい、それをうまくやれそうな人のところに来るもの。

 でも、ときに「どうして自分に?」と思うような仕事が舞い込んでくることがあります。

 先方にもいろいろ事情はあるのでしょう。誰も引き受けてくれなかったとか、やって欲しい人はいるけどギャラが高いとか、そもそも誰に依頼すればいいかわからないとか……。

 そんなとき、自分にはまだこなすだけの実力が備わっていないのに、ついムリして引き受けてしまうことがよくあります。