最強のテンバガー#9
Photo by Kosuke Oneda

本格的に関西圏に進出するオープンハウス。関西地盤のプレサンスコーポレーションのM&Aでマンション分野も強化中だ。独立系最強の不動産会社として、いつの日か「打倒、三井三菱!」は実現するのか。特集『最強のテンバガー』(全18回)の#9では、オープンハウスの強さの秘密から今後の課題まで、不動産業界の表にも裏にも詳しい全宅ツイ(全国宅地建物取引ツイッタラー協会)が徹底分析。豪華メンバーによる座談会の後編をお届けする。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

オープンハウスの価格力は圧倒的
狭小住宅の参入障壁は高い

――狭小戸建ての販売が絶好調のオープンハウスですが、他社にシェアを奪われるリスクはないのでしょうか。野村不動産も狭小戸建てに参入しましたよね。

今そこにある危機(危機):野村も付近のマンションを意識した値付けですよね。

お鯛:ただ、オープンハウスの価格は安過ぎてどこも付いてこられないんじゃないかな。

脱ぷん者(脱ぷん):オープンハウスの物件は基本的に土地に利益が乗っており、建物はほぼ原価のため、「建築条件なし」で販売しているケースが多いです。土地で資金回収がほぼ済むので建物は他社で建ててもらっても構わないというスタイルなのですが、企業努力で建築費も年々安くなっており、結局建物もオープンハウスでという顧客が多いですね。

お鯛:土地の分譲で顧客をつかまえて、安い建物で資金計画まで済ましている。近所の6棟現場で、5棟がオープンの中で1棟だけ積水ハウスで建てている人はいましたけど。

かずお君(かずお):それにあの宅地割りでは住友林業とかは建てられないでしょ。

危機:なるほど。

お鯛:だから、(建築条件なしでも)他社が入り込むのは難しいですね。先日、土地5500万円、建物1300万円の資金計画を握り締めて「注文住宅を建てたいんですけど……」とお客さんが来たのですが、申し訳ないけどお帰りいただきました。

【座談会参加者】
●脱ぷん者 @Datsupunsha 新卒でオープンハウスに入社して法人営業を経験。現在は転職して東京で収益不動産の仕入れを担当。
●全宅ツイのグル @emoyino 都心の不動産を中心に扱うブローカー。オープンハウス株は取得単価2300円台でホールド中。
●かずお君 @kazuo57 全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)事業に専念するため独立。本来は地主さんのお世話をするのが得意なタイプの番頭。
●お鯛 @otto_morgen 建築家。Oti建築事務所主宰。全宅ツイChief Architect。普段は注文住宅の設計や細い店舗を造っている。
●今そこにある危機 @kuso_fudousanya 法人仲介。
【全国宅地建物取引ツイッタラー協会】
ツイッター上で交流し合う不動産業界関係者により結成された団体。不動産業界の面白物件やニュースに登場した不動産などを集めた『クソ物件オブザイヤー』を毎年開催。書籍も多数。ツイッターのトレンド入りを果たすほどに注目されている。

――本格的に関西圏進出とのことですが、どう思われますか。