最強のテンバガー#18
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工具通販のニッチ分野を切り開き、この領域でもはや敵なしとの評すら聞かれるMonotaRO(モノタロウ)。足元の株価は10年前と比べて実に100倍以上だ。最近では一時、楽天の時価総額超えも果たした。特集『最強のテンバガー』(全18回)の最終回では、そんな勢いに乗る同社について、MRO(修理・整備)市場で圧倒的な地位を築くビジネスモデルや、一段の成長を占う上でのポイントを解剖する。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

急成長遂げる「工具界のアマゾン」
売上高10年で9倍、利益は12倍に

「工具界のアマゾン」――。MRO(修理・整備)市場に特化したEC(電子商取引)企業として国内で確固たる地位を築き、時にそう呼ばれる存在がMonotaRO(モノタロウ)だ。売上高は過去10年で約9倍、営業利益は12倍に伸び、上場企業の中でも急成長ぶりは群を抜く。

 業績拡大を背景に、10年前と比べた株価はなんと約100倍。足元では急激な株価上昇がやや一服したものの、直近の急騰局面では、携帯電話事業の苦戦で株価がさえない国内ECの巨人、楽天の時価総額を一時上回ったことが市場をざわつかせた。2月末時点の時価総額は約1.5兆円を保ち、日本製鉄やSUBARU、東芝といった名だたる大企業をも上回るポジションにいる。

 ねじやボルト、切削工具や研磨剤、空圧機器、作業服……。工場などでのメンテナンスや補修に必要な備品・消耗品などの間接資材で圧倒的な品ぞろえを誇るモノタロウは、今や取り扱い点数が約1800万点に達する。なぜ、株価100倍というニッチ市場の巨人になれたのだろうか。