でかくて安い――。「業務スーパー」の商品の特徴はこの言葉に集約される。業務スーパーの好調を支える売れ筋PB商品の最新トップ10を初公開。特集『「業務スーパー」の非常識経営』(全7回)の#5では、業務スーパーのPBが競合のスーパーと比べてどのくらいでかくて安いのか検証した。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)
いわば食品スーパー業界の「ワークマン」
PBでプロ向け商品を激安販売
「業務スーパーは、安さと個性を併せたプライベートブランド(PB)でブレークした。類似のビジネスモデルの好調企業を挙げるならば、ワークマンだ」――。ある業界紙の記者は業務スーパーについてこう評する。
アパレル業界で飛躍的に業績と株価を伸ばしてきたワークマンと業務スーパーには共通点が多い。いずれも全国に広がる店舗網を、フランチャイズ展開で増やしてきた。プロ向け品質を大量生産してPBとして安価で提供する商品コンセプトなど、細かい仕組みは違えどよく似ている。
業務スーパーの登録商品数は全部で約3700品。そのうち250品が国内産のPB商品で、売り上げの10%を占める。最大の売りは、大容量で安いという“コスパ”の良さである。
冷凍インスタントタピオカや、牛乳パックデザートなど、業務スーパーの知名度を上げたヒット商品は複数ある。しかし、実際に業務スーパーの業績を下支えするのは、定番の売れ筋商品だ。
業務スーパーで最も売れている商品は何か。売れ筋商品は競合と比べてどれだけ価格競争力があるのか。
ダイヤモンド編集部は業務スーパーを運営する神戸物産から、PBの売れ筋データの最新情報を独占入手し、この1年間で最も売れたPBのランキングトップ10を初公開。競合と比べてどれだけ割安なのかを検証した。