新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄された2020年。多くの企業は大打撃を受け、戦慄の決算発表が近づいている。今回の決算を象徴するキーワードは「K字」だ。コロナ禍からの回復は一律ではなく、回復できる企業と落ち込む企業へと二極化するK字を描く。始まったK字経済の世界で生き残る企業はどこか。明暗を分けるポイントは何か。特集『戦慄のK字決算』で4月19日(月)から25日(日)までの全17回にわたりお届けする。
#1 4月19日(月)
JR東海が売上高「半減」予想で鉄道業界最悪でも強気な理由、命綱の事業とは?
JR東海の2021年3月期の売上高は前期から半減する予想だ。JR東日本よりも、JR西日本よりも、JR九州よりも、そして私鉄大手よりも落ち込みが大きい。それでも最も強気でいられるのはなぜか。各社が大打撃を受けたホテル事業から「強者の論理」が見て取れる。
#2 4月20日(火)配信
30業種のK字型回復「勝ち組・負け組」、100万人の消費データで解明!
コロナショックで消費環境は激変した。旅行や外食が落ち込む一方でEコマースは絶好調と、業種によって格差が生じている。100万人分の消費データを基に、小売りや外食、自動車、アパレルなど主要30業種の回復度合いを分析した。
#3 4月20日(火)配信
キヤノン、ニコンが半導体バブルで「蚊帳の外」の深刻、微細化技術で落伍の末路
半導体市場の活況で好業績に沸く半導体製造装置業界。最先端技術を使う半導体の需要が高まる中で、その恩恵にあずかり切れない企業もある。露光装置を手掛けるニコンとキヤノンだ。かつて露光装置で圧倒的な地位を誇った両社が置かれる厳しい環境とは。
#4 4月20日(火)配信
コロナ下で貸せる銀行、貸せない銀行ランキング!貸せる2位秋田銀、貸せない2位東邦銀、1位は?
過去の金融危機の反省から、健全性を高める努力をしてきた銀行業界。コロナ禍ではためた資本余力を生かし、企業からの融資要請に応えられるか否かが試されている。融資増減率と健全性の二つの観点から、“貸せる銀行”と“貸せない銀行”をあぶり出した。
#5 4月21日(水)配信
全国10地域の景気二極化ぶりを「消費・雇用・地価」で徹底分析、沈んだのは?
蒸発した消費、なくなった仕事……。コロナショックからの回復度合いには地域によって格差があり、また課題も地域ごとに異なる。消費、雇用、地価の三つの要素を基に全国10エリア別のK字回復事情を追った。
#6 4月21日(水)配信
自動車部品サプライヤー24社の「ケイレツ格差」鮮明!ホンダ系は太っ腹、トヨタ系は堅実…
トヨタ自動車とホンダ、日産自動車のコロナショックからの立ち直りの格差が、サプライヤーにも伝播している。3社を主要な取引先とするサプライヤー24社を比較すると、業績や成長への種まきでの“ケイレツ格差”が鮮明に表れた。
#7 4月21日(水)配信
証券4社の「第2のアルケゴス」リスクを検証、野村HD2200億円損失級の爆弾の有無は?
野村ホールディングスやみずほフィナンシャルグループに巨額の損失をもたらしたアルケゴスショック。ただし、問題が発覚するまでは米国事業は両社の成長ドライバーだった。“第2のアルケゴス”リスクの有無は証券会社の先行きを左右しかねない。
#8 4月22日(木)配信
二極化「K字型」経済で強い企業ランキング【500社】5位オープンハウス、2位ヤマト、1位は?
1度目の緊急事態宣言が発令された2020年春、企業の業績は大きく落ち込んだ。そこからの回復度合いや資金繰りなどは企業によって格差がある。K字経済の世界で生き残る企業はどこか。上場500社の“明暗”をランキングした。
#9 4月22日(木)配信
コロナ倒産が1300件突破、今急増している理由とは?外食、建設…苦境業界の最新動向
新型コロナウイルスに関連する倒産が全国で1300件を超えた。とりわけ2021年3月は180件を超え、単月で最も多い水準になっている。なぜここにきてコロナ倒産が急増しているのか。コロナ倒産の最新動向を追った。
#10 4月22日(木)配信
三菱重工・川崎重工・IHIの航空3重工、「ボーイングショック」からの一抜けは?
旅客需要の蒸発で米ボーイングが巨額赤字を計上した。その余波を受けるのが三菱重工業・川崎重工業・IHIの「航空3重工」だ。日本の航空機産業は歴史的にボーイングと強く結び付くが、航空3重工の将来業績は意外にも「ボーイング依存」では測り切れない。
#11 4月23日(金)配信
コロナ時代に「売れる商品・売れない商品」トップ30、麦芽飲料が爆売れの理由
新型コロナウイルスは消費行動を変容させ、勝ち組商品と負け組商品を生み出した。スーパーやコンビニの販売データから、コロナ時代に売れた商品・売れない商品トップ30をランキング形式でお届けする。
#12 4月23日(金)配信
居酒屋は「客単価3000円」のラインでコロナ禍2年目の命運が決まる理由
コロナショックで“負け組”の外食業界。時短営業の要請などにより、居酒屋やレストランなどの夜主体の業態は、業界でも一段と厳しい状況に陥っている。このまま沈んでいく企業と、浮上する企業の差はどこにあるのか。
#13 4月23日(金)配信
「トヨタ一強」を撹乱する意外な自動車メーカーは?EV投資など4指標で生存能力を判定
昨春の緊急事態宣言中は販売が激減し厳戒態勢だった自動車業界。ただし足元では米国の新車販売が好調に推移し、回復の兆しが見えている。一方で自動車向け半導体払底という水差し要因も浮上した。自動車大手の明暗を分けるのは何か。
#14 4月24日(土)配信
ネットフリックスが巣ごもり特需に沸く動画配信界で、落ちこぼれる「あの国内組」
コロナ禍に伴う“巣ごもり特需”に沸く動画配信サービス。米ネットフリックスなどの大手が順調に会員数を伸ばして収益を上げる一方で、波に乗り切れない企業がある。勝ち組のはずの動画配信業界で、出遅れている企業の課題は何か。
#15 4月24日(土)配信
三陽商会は5期連続の最終赤字、アパレル企業「3つの回復パターン」を検証
2020年はコロナ禍で店舗休業を余儀なくされ、在庫処理に悩まされたアパレル企業。しかしこの難局を機に、ビジネスモデルの転換を模索する企業も出始めた。苦境のアパレル業界の中で、回復する可能性の高い企業はどこか。四つの回復パターンを検証した。
#16 4月25日(日)配信
三菱地所が独り勝ちに?不動産業界で天地逆転、収益の柱「オフィス」転落の衝撃
#17 4月25日(日)配信
大幸薬品のクレベリンが爆売れで大正製薬のパブロンは激減、製薬「新格差」の実態
コロナ禍の影響で大幸薬品の空間除菌剤「クレベリン」の売り上げが激増し、その裏で風邪薬のトップ製品である大正製薬の「パブロン」は激減した。不況に強いといわれてきた医薬品業界に生まれた新たな格差の実態とは?本当の強さの条件とは?
Key Visual by Noriyo Shinoda