VIPには、【一番いい場所】を与えるべきです。それは「使う場所に近く」「使うモノがまとまって収納され」「ひと手間で出したり戻したりできる」場所のこと。また、ある程度やりかけの状態であっても保管できることも重要です。

 よくありがちな例を挙げますと…、

●大人の在宅ワーク・学び関連のグッズ
●子どもの家庭学習に使うもの

 日常的にダイニングで使うのであれば、テーブルのできるだけ近くにカラーボックスを設置して、必要なものを収納すると良いでしょう。もし、そのときによって作業場所が変わるなら、テキストや筆記用具をまとめてオープンタイプのボックスに入れておくと、そのまま持って移動できるので便利です。

●子どもの着替え
 小さな子どもに自分で身支度する習慣をつけさせたいなら、衣類収納は親が見守れる場所に置きましょう。その際、子どもの背丈でも十分扱える高さの引き出しやハンガースペースを固めると良いでしょう。

 お子さんの衣類が、赤ちゃん時代から使っているチェストに無理やり詰め込まれていたり、大人のチェストの“たまたま空いた引き出し”にバラバラに収められていたりするのを時折見かけます。そんな環境では、たとえ大人でも管理が難しいものです。

 なお、ここまで読んで、ピンときた方も多いと思いますが、いい場所を確保する鉄則は「関係ないものは引き算すること」です。要らないものを退けずに、モノを増やしていくだけでは部屋がパンクしてしまいます。

 必ずしも、捨てなければいけないと言っているのではありません。「今優先したいことに関係がない」モノはまとめて、控えの場所に移動しましょうという話です。