食べるべきものは
「高パフォーマンスの記録」から逆算する

 ライフスタイルは人それぞれ異なるので、一般的に良しとされている時間術を当てはめることは現実的には難しいもの。でも、実際に自分の生活の中で起きたタイムスケジュールであれば、簡単に再現できるはずです。

 栄養の面から体のコンディションを整えるためには、その「パフォーマンスが高かった」と感じた日の食事時間や食事内容、量を数字や写真などでわかりやすく残しておきましょう。そうすることで記憶が定着し、行動にも移しやすくなります。

 長い1日をマラソンに例えるのであれば、食事の時間は「給水スポット」のようなものです。あらかじめ、どのタイミングでどのくらい「給水」すると良いのかがわかっていると、日々のコンディションが安定してきます。

 また、あとどのくらい走ったら(仕事をしたら)給水スポットにたどりつけるかがわかれば、給水スポットやゴールがわからないマラソンよりも走る(仕事をする)のが楽に感じるはずです。

 さらに、自分のパフォーマンスが上がる食事のタイミングさえわかれば、その時間に食べられるものはなんだろう、と事前に考えて準備ができるメリットがあります。同じ「時間がない」でも、なし崩し的にそこにあるものを食べるのと、「事前に用意したもの」では栄養価も異なります。

 家にあるものでなんとかしのぐと、日持ちするパンやインスタントの麺などの炭水化物主体のものになりがちです。一方で、事前に冷凍食品やデリバリーなどを活用して用意しておけば、主菜や副菜もとることができるはずです。