多くの人がコロナ禍でリモートワークを体験し、実感していることだと思うが、完全在宅勤務では一人で業務を行うため、なかなか連帯感が生まれづらく、孤独も感じやすい。

 しかし、そうした環境下でも同社は、孤独を感じさせないさまざまな施策が功を奏し、在宅社員の入社1年後の定着率は97%(20年9月時点)と、一般的な身体障がい者の定着率60.8%(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「障害者職業総合センター一般企業への就職後の障害別職場定着状況」、2017年4月)を大きく上回っている。

 では、同社では、リモートワーク下でも連帯感を生み出せたり、孤独感を持たないようにしたりするために、どのような工夫を凝らしてきたのか。

「雑談」が会社のルール
孤独感を持たずに働ける三つのポイント

 同社の在宅社員は重度の身体障がいがあるため、リモートワークによる孤独感だけでなく、体調への不安も避けられない。これらを払拭するために、大きく三つの施策を行っている。

 一つ目が、1日3回の定例ミーティングだ。同社では10時35分~55分、13時25分~45分、15時20分~40分に、体調や進捗状況を確認するミーティングをWeb会議システム上で行っている。

栗山博行さんスタッフサービス・クラウドワークの栗山博行さん Photo:Diamond

「当社に入社するにあたって、リモートワークだから孤独になりそうと最初は思っていたが、1日3回顔を合わせるので、その心配はすぐになくなった。また、進捗を共有し合うので、お互いに頑張ろうという刺激にもなるし、体調不良のメンバーがいた場合は、フォローしようという気持ちになる」(栗山さん)

 二つ目が、このミーティングの中で行われている「雑談」だ。実は同社では、ミーティングの時には雑談を楽しむことが“ルール”になっている。

 先ほども紹介したように、業務はチームで取り組み、自分たちで業務改善をしながら目標を達成することになる。そのためには、チームでの情報共有と助け合いのベース作りが欠かせない。それに雑談が大きな役割を果たしているのだ。