楽天の発表文には「両社グループは、本資本・業務提携に基づき、お客様の利便性の向上、地域社会への貢献、そして事業の拡大を目的に、両社グループの経営資源や強みを効果的に生かしたシナジーの最大化を図ります」との記載がある。

 また、資本提携では、日本郵政と楽天の両社グループの関係を強化するため、日本郵政による楽天への第三者割当増資(新株を資本提携先に発行する行為)による株式引受契約を締結した。

テンセント子会社による
株式取得は純投資か

 楽天の古橋洋人常務執行役員は3月12日、経済、金融情報の配信などを行う米国の大手総合情報サービス会社、ブルームバーグによるインタビューで、ゲームの開発や国内出店業者の中国市場への進出を視野にテンセントと連携する可能性について言及している。

 さらに、3月16日、楽天の三木谷氏は、ブルームバーグのブルームバーグテレビジョンの英語放送にオンラインで出演し、「中国では日本の製品やコンテンツはとても人気だが、日本企業にとってそれらを中国へ出品することはとても難しかった」と指摘。テンセントとの提携で、「われわれの出品者やコンテンツパートナーが中国に出品するのにとてもいいチャンネルになると感じている」と語った。

 そして、ブルームバーグは、「具体的なテンセントとの提携戦略については数カ月以内に公表する意向だ」と報じている。

 楽天は3月12日に発表した日本郵政、テンセントなどを引受先とする第三者割当増資実施のプレスリリースにおいて、以下のように述べている。