オフィスではなくカフェなどの場所でWi-Fiやクラウドを駆使しながら働くスタイル「ノマド」が注目を集めている。しかし一方で、ノマド批判が一部でブームとなっているのも事実だ。ネット上では有名無名問わず、多くの人がこの話題を論じ、過激な批判も目立つ。

なぜ、ノマドはこんなにも話題になるのか。それはノマドという言葉が、単なる仕事術やスタイルを越え、なぜ人は働くか、人はどう働くべきなのかといった根源的な問題を突きつけているからなのではないだろうか。

そこで当連載『ノマドってどうよ? ~賛否両論から「働く」を考える~』では、ノマドの話題を軸にしながらも、「理想の働き方は?」と言った根源的な問題を考えていきたい。

今回は、これまでと方向性を変え、ノマドワーカーを迎え入れるカフェ(コワーキングスペース)のオーナーから見た、現状をレポートする。(インタビュー日:2012年10月中旬)

■河村 奨さん(下北沢オープンソースCafeマスター)
1979年生まれ、東京出身。プログラマー、デザイナー。千葉大学在学中に大学研究室向けの仕事をはじめ、卒業後も「CogniTom Academic Design」という屋号で活動。フリーランス歴は12年。社団法人オープンビジネスソフトウェア協会代表理事。コンクリートファイブ株式会社取締役CMO、本棚共有サービス「リブライズ」の運営者・デザイナー。
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【ノマドへの見解/筆者の印象】
[ノマド肯定派]
ノマドというよりも、「コワーキング」というワークスタイルを推奨し、コワーキングスペース併設のカフェを運営している。今回は、ノマドを受け入れるコワーキングスペースの店長・管理人という立場で、現在のコワーキングスタイルの現場を語っていただいた。

ノマドを支えるコワーキングスペースは
震災以降に日本に広まった

――これまでは評論家の方や、実際にノマドワーキングを実践されている方を取材してきましたが、今回は毛色を変えて、ノマドが集うカフェやコワーキングスペースを運営する方の生の声を聞こうという主旨で伺いました。そもそもこの「下北沢オープンソースカフェ」をオープンしたのはどういう経緯からですか?