米マイクロソフトの取締役会は2019年、共同創業者ビル・ゲイツ氏と同社の女性従業員との過去の恋愛関係を巡る調査を開始し、20年時点で同氏が取締役を退任する必要があると判断していた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、マイクロソフトの女性エンジニアがゲイツ氏と何年にもわたって性的関係を持っていたという投書を受け、この問題を担当する取締役会メンバーらは19年末に法律事務所に調査を委託した。一部の取締役は調査中、ゲイツ氏がマイクロソフトの取締役にとどまるのは不適切だと判断したという。別の関係者によると、取締役会の調査が終了する前にゲイツ氏は取締役を退任した。マイクロソフトの広報担当者は「ビル・ゲイツ氏が2000年に会社の従業員と親密な関係を始めようとしたという懸念事項を2019年後半に知らされた」とし、「取締役会の委員会は、外部の法律事務所の支援を受けてこの懸念事項を検討し、徹底的な調査を行った。調査が行われている間、マイクロソフトは問題を提起した従業員に広範なサポートを提供した」と述べた。
ゲイツ氏の取締役退任、不倫問題の調査中だった
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