米国内の新型コロナウイルス感染者数は全体的には減少傾向にあるが、現状では50歳以下の比較的若い層の入院が増えている。直近の全米データから判明した。高齢層のワクチン接種が進んでいることから、若者の入院増加は想定外ではないと専門家は話している。だが、この先も若者層のワクチン接種が進まず、コロナ収束が遅れかねないとの懸念が出ている。また感染力の強い変異株により、若者の入院が増えている恐れがあるとの指摘もある。多数の州データ(人口の約1割に相当)を集計する米疾病対策センター(CDC)の監視システム「COVIDネット」によると、今年初頭はコロナ関連の入院患者のうち、65歳以上が53%を占めていた。これに対し18~49歳は20.5%、50~64歳は25.3%だった。