「現状、スマホアプリやウェアラブルデバイスを使い、自宅で手軽に、かつ正確に睡眠サイクルを計測することは、かなり難しいと思います。しかし、アプリと連動して、快適な目覚めをサポートしてくれるという機器ならありますよ」

 加賀さんいわく、人間の目覚めには「光」と「体温」が大きく影響するという。快適な目覚めを実現したいなら、この2点をつかさどることが最適解。そして、アプリと連動させることで、光と体温をうまくコントロールできる機器があるという。

「朝起きて日光を浴びると、『メラトニン』という睡眠ホルモンの分泌を抑えられ、気持ちの良い目覚めにつながります。メラトニンの分泌を抑えるために必要な光量は2500ルクス程度で、窓際で日光を浴びるだけで十分です。つまり、起きたときに窓から差し込む日光を浴びられれば快適に起きられるわけですが、カーテンが閉まっていると、十分な量の光が浴びられません。かといって、寝るときにカーテンを開けっ放しにしておくことは、寝付きを悪くします。そこで、起床時間の少し前に、自動でカーテンを開けてくれる機械を使うことがおすすめなのです」

 この時刻の設定を、スマホのアプリで行うというわけだ。設定した時間に自動でカーテンが開いてくれれば、日光の力を借りて気持ち良く起床できる。株式会社ロビットの「mornin' plus」などが代表的な商品だ。

「体温についても、タイマー付きのヒーターを使い、起きたい時間に室内が暖まるようにしておくといいでしょう。人の体温は、寝る前は高く、眠りに入ると徐々に下がって、早朝4~5時頃が一番低くなります。そこから、起床に向けて少しずつ体温が上がっていくのですが、気温が低いと体温も上がりにくい。この体温上昇をヒーターでサポートしてあげることで、すっきり起きられるようになるわけです」

 冬場の朝など、寒さでなかなか布団から出られないというのはよくあることだ。だが、冬場に限らず一年を通して、起床時に体温を適切な温度まで上げることが、目覚めを良くする秘訣(ひけつ)なのだという。

「大手電気機器メーカーのデロンギには、アプリと連動して、入眠後から起床時まで、常に室温を最適な温度に制御してくれる高性能なオイルヒーターもあります。朝起きるのが苦手な人は、アプリ&機械を使って起きやすい環境を整えることで、寝起きの悪さが改善するかもしれません」