小口投資家はこのところ、かつてないほどの影響力を持っているようだ。新規株式公開(IPO)市場が活況に沸く中、小口投資家の影響力をさらに高めようとする動きが話題になっている。さらに言えばこうした動きは今に始まったものではない。新興証券会社のロビンフッド・マーケッツやソーファイ・テクノロジーズは先頃、顧客がIPO株を買えるようにすると発表した。取引開始前に公募価格で株が配分される、ウォール街最古の「クラブ」の一つをこじ開けようとしている。IPO前に株式を取得できれば投資家は「IPOポップ」(IPO直後の株価急騰)を狙える。フロリダ大学ファイナンス学教授のジェイ・リッター氏のデータによると、米国の取引所に上場した標準的なIPO株の上場初日の値上がり率は1980年以降の平均で約18%だった(公募価格と取引初日の終値を比較)。初日の取引で価格が2倍になるなど値上がり率がさらに高い案件もある。
米IPOクラブ、ついに個人投資家も仲間入り?
ロビンフッドやソーファイは個人投資家によるIPO株投資を実現させようとしている
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