中国・武漢市では、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が初めて確認される2年半前の時点で、4万7000以上の野生動物が販売されていたことが、新たな研究論文から分かった。これはコロナが動物から人間へと自然感染した可能性を示す重要な手掛かりとなる。中国の西華師範大学、英オックスフォード大学、加ブリティッシュ・コロンビア大学の研究者らが7日、ネット上のオープンアクセス学術誌「サイエンティフィック・リサーチ」に掲載した論文で発表した。これらの野生動物には31の保護種も含まれている。多くは市場でさばかれ、極めて不衛生かつすし詰め状態で保管されており、ウイルスが他の種へと拡散しやすい環境にあった。この中には、科学者が新型コロナウイルスの媒介になり得ると指摘している少なくとも4種の動物(ハクビシン、ミンク、イタチアナグマ、タヌキ)が含まれる。
武漢の野生動物販売、コロナ感染の2年半前から
有料会員限定
あなたにおすすめ