自腹を切る寄付やボランティア、財をなげうつような自己犠牲の精神はもちろん素晴らしいことだと思いますが、それには限界があります。ですから、企業がSDGsへの取り組みを念頭に置いて活動をする際には、きちんとビジネスベースに乗せるべきではないでしょうか。

 ただ残念ながら、日本では企業の社会貢献の文脈で「ビジネス」という言葉を使うと、儲け主義のように受け取られて嫌われることがあります。また世の中には、「あなたたち企業は儲かってるんだから、寄付しなさいよ。それが企業の責任でしょう」というふうに言ってくる方もいらっしゃいます。

 しかし、それは筋違いだと思います。まず儲かっている会社であれば、法人税を払います。これも立派な社会貢献です。寄付と同じ価値があります。私は、サステナブルな社会貢献は、まっとうなビジネスでなければならないと思います。

 SDGsを意識したビジネスを手掛ける際には、このことをまず念頭に置くべきでしょう。大事なのは持続可能、サステナブルであること。だからそのためには、ちゃんと利益を確保してください。それがソーシャルビジネスというものです。

 もちろん、寄付やボランティアも大事です。今すぐに現金を必要とするケースは世の中に多々ありますし、それ自体を否定はしません。

 でも現実的に、普通の企業が「世界で困ったことが起こっているから、何億円寄付します」なんてこと、できないですよね。しかし、その効果に匹敵するアクションはビジネスベースでも可能だと私たちは信じています。