高さ208mの世界で最も高い仏像は中国にある高さ208mの世界で最も高い仏像は中国にある

 中国は、インドと並ぶ世界の巨像大国。100mを超える像だけでも3ヵ所、「統一の像」が完成するまで高さ世界一だった巨像もあり、物量でインドをしのぎます。

 世界第二位の高さがある巨像は、古都洛陽近くの山中に立つ「魯山大仏」。全体の高さは208m、本体だけでも128mあります。もともとは高さ153mだったのを、台座下の丘を造成して新たな台座を下に追加、ややチートとも思える手法で現在の高さになりました。小高い丘の上に立てられており、アプローチは階段。ふもとから巨大な姿が見えているのに、階段を上がれども上がれどもなかなかたどり着けないという、遠近法が当てはまらない巨像です。

高いだけが巨像じゃない。横に長いミャンマーの巨大寝釈迦仏高いだけが巨像じゃない。横に長いミャンマーの巨大寝釈迦仏

 東南アジアの仏教大国ミャンマー。敬虔な仏教徒が多く、国内各地にせっせと巨大な仏像を建立して徳を積んでいます。そんなミャンマーには、横に長い巨像があるのです。

『ビルマの竪琴』で寝釈迦仏(涅槃仏)の存在を知った日本人も多いのではないでしょうか。そんなミャンマー(ビルマ)には、20年以上前からずっと建設が続いている巨大な寝釈迦仏があります。ミャンマー南部の町モウラミャインから車で約30分の山中にある寝釈迦仏の「ウインセントーヤ」は、高さは28mですが全長はなんと183m!像内は3層構造になっていて、人形などで仏教説話を表現したジオラマがあり、未完成ながら見学できます。ただし、像がデカいぶん胎内も広いため、年中蒸し暑いミャンマーでエアコンもない胎内を延々と巡ると疲労困憊です。しかしその苦労が、ミャンマーの人々に「徳を積んだ!」と感じさせるのかもしれません。