シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉の音声配信を始めた。終わりの見えないコロナ禍で不安が広がるいま、心のなかに小さな希望を増やす方法を教えてくれる。きょうのひとことは、これ!
「優しく生きるには、ドライさも必要よ」
優しさを持ち続ける方法
きょうのひとことは、
「優しく生きるには、ドライさも必要よ」
世の中に優しい人はたくさんいます。
ただ、優しいままでいようとするには、コツが必要なんです。
何が必要かっていうと、「適当なドライさ」。
自分の心のなかの優しさを持ち続けるためには、残念なことに、関わってはいけないタイプの人とか、関わってはいけない環境とかあるわけなんです。
優しい人っていうのは、意識していないと、そういう人や環境と関わらないようにできません。
優しいがゆえに、無理筋のことを頼まれても断れなかったり、言えなかったりするんです。
そうやって自分から関わらないようにしないでいると、うまいこと相手に利用されたりしてしまうことも出てきます。
イヤな思いをして、ある段階をこえたところで警戒心が高まって人間不信に陥り、心をシャットアウトしてしまう、なんてこともあります。
本来は優しい人なのに、優しいままでいられなくなってしまうことって、結構あるんです。
自分自身や、自分の周りに、優しい人がいると思います。
そういう人が優しいままでいるためには、「適当なドライさ」を兼ね備えておかなければいけません。
関わってはいけないタイプの人や環境に出会ったら、適当に距離をおくこと。
それを継続できるからこそ、優しさを持ち続けられるのです。
優しい人こそ「適当なドライさ」を意識していなくてはいけません。
想像してみてください。
すごく穏やかな人ばかりの王国があるとしましょう。
気候が温暖で、作物も豊かに実り、人びとは心穏やかに過ごしています。
その国に我の強い人が、入り込んできたとします。
心穏やかで優しい人びとは、その我の強い人によって心を掻きむしられてしまいました。
そうならないように、その王国の人びとに必要なのが「適当なドライさ」なわけです。
それに加えて、「ある程度の鈍感さ」も兼ね備えられるといいです。
「ここから先はスルーしておこう」
「ここから先は断ろう」
「ここから先はつき合わないでおこう」
とか、自分が優しくいられるラインを意識しておくんです。
そして、そのラインをこえたら遠ざけるようにする。
この意識を心のなかに備えておくだけで、だいぶ違ってくると思います。
優しい人が優しくなくなってしまうと、自分の大切な人や周りの親しい人たちが、「あの人、なんだか変わっちゃったな」なんて、寂しい思いをしてしまいます。
自分の優しさを持ち続けるため、自分の大切な人に優しくい続けるため、自分の心の安定さを失わないためにも、「適当なドライさ」「自分が優しくいられるライン」を意識しておきましょう。
きょうのひとことは、
「優しく生きるには、ドライさも必要よ」
でした。
参考になったかしら?