【その2】行動を「2つの自問」で判断する
(中略)本書には、あなたが今後出合うあらゆる困難に対処し、まだ実現できずにいるあらゆる夢をかなえるのに必要なことがすべて詰まっている、と自負している。変化のシステムを手に入れたということは、もう手探りする必要はないということだ。
自分が望むどんな願望でも成果でも、あなたはデザインできる。
それだけではない。あなたはこれから、習慣と人間の行動に関するさまざまな雑音や戸惑いを払いのけることができる。行動の仕組みを理解しているのだから、何に注意して受け入れ、何を無視して捨て去るべきか判断できる。
知り合いから新しいエクササイズやダイエットのプログラムに関するメールが届いたら、さっと目を通すだけで必要な情報を得られるだろう。
「それは、自分がしたいと思っていることの実現に役立つか?」
「達成感を実感できるか?」
これらの問いに対する答えは、あなたを複雑さから解放する。変化に向かう行動がこの2つの条件を満たしていなければ、時間を費やす価値はないからだ。
私たちの「生活の質」は、すべて毎日の選択にかかっている。(中略)
習慣は、私たちに変化のスキルを教え、理想に向かって進む私たちの背中を押し、より多くのシャインを世界に与えてくれる(「シャイン」とは、成功を実感したときに抱く高揚した感情。本連載記事「『習慣が続かない』と嘆く人が知らない『脳を喜ばせる方法』」参照〕)。
習慣によって私たちは達成感を喜び、日々の生活にさらに多くのいいものを加え、自分のためだけでなく、他者のためにも世界をさらに明るいものにしていける。
(本原稿は『習慣超大全──スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法』(BJ・フォッグ著、須川綾子訳)からの抜粋です)