同じ食品で見比べると
添加物の違いがよくわかる
スラッシュルールを知っていると、いろいろなことが見えてきます。
次の表示例(3)と表示例(4)を見比べてください。
表示例(3)の焼きちくわに使われている添加物は「調味料(アミノ酸等)」の1種類。
一方、同じ焼きちくわでも、製造者が異なる表示例(4)の焼きちくわに使われている添加物は「加工でん粉、調味料(有機酸等)、貝Ca」の3種類です。さらに表示例(4)には、アレルゲン(アレルギー反応を起こす原因となる物質)の卵と大豆も含まれています。
この二つの商品の値段が同じなら、あなたはどちらを選びますか?
きっと、添加物が少ない方を選ぶ人が多いと思います。
添加物の表記がわかりやすくなったので、「えっ! 加工でん粉って添加物だったの」と気が付く人もいるでしょう。「貝カルシウムって必要な添加物なの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。「魚肉以外に植物性たんぱくって、どうして使ってるの?」と、原材料にも関心を持つかもしれません。
一般的な緑茶飲料の原材料名は「緑茶(国産)/ビタミンC」と表示してあります。「/」以降が添加物なので、ビタミンCが添加物だということがわかります。
「なぜ、お茶に添加物を使っているのだろう?」と関心を持ったら、パソコンや携帯で「ビタミンC添加物」と検索してみましょう。「品質保持」「酸化防止」「製造工程で失われたビタミンCを添加」といった説明がされています。
どんな説明に納得がいくでしょう。いずれにしても、添加物のビタミンCを加えなければ商品にならないということは確かです。
スラッシュルールを知って、ぜひ、今まで以上に食品表示に関心を持ってみてはいかがでしょうか。