タケダ社外取締役の平均報酬
国内競合の2~4倍の3990万円!

 国内製薬大手・中堅の21年3月期または20年12月期の有価証券報告書を基に、ダイヤモンド編集部が社外取締役の平均報酬額(一部は参考値)を算出したのが下の表になる。

 武田薬品の社外取締役11人(21年3月期)の平均報酬額は3990万円。一方、国内競合はアステラス製薬1762万円、第一三共1700万円、協和キリン1533万円、エーザイ1162万円、小野薬品工業1125万円、中外製薬1025万円などとなっている。

 つまり武田薬品の社外取締役の平均報酬は、国内競合と比べて約2~4倍なのだ。

 ちなみに他業界大手の社外取締役平均報酬額は、例えばトヨタ自動車が5300万円、ソニーグループは1707万円となっている。

 武田薬品の社外取締役の平均報酬はいつから高額化していたのか。さかのぼってみると、19年3月期までは約2000万円で推移していたものが、20年3月期に倍増した。

 社外取締役は基本報酬と長期インセンティブ(非業績連動型の株式報酬)の2本立ての報酬になっており、基本報酬の平均額は1.3倍に、長期インセンティブの平均額は2.4倍になっていた。

 19年3月期から20年3月期の間に、何があったのか。