企画の優秀さを決めるのは、全体構想力
「価値の連鎖」であるバリューチェーンの基本は、図の通り「企画・製造・販売」です。
身近な事例としてYouTuberに当てはめて考えると、企画を考え、コンテンツを制作し、配信するということになります。コンテンツ制作はスマホと市販のソフトウェアでできますし、配信にはYouTubeというプラットフォームを使用することになるため、差別化できるのは企画の優秀さということになります。
これと同じことが多くの仕事においても言えます。
皆さんの周りにも、見事なパワーポイントを作るのに企画が一度も通ったことがない人や、帰国子女でTOEIC満点なのに外国人との交渉がうまく進められない人はいませんか?
何をすれば他のビジネスパーソンと差別化ができるのでしょう。新規の事業を考えるとき、新たな製品を生み出すとき、全て企画の優秀さが肝になります。
第4回で解説したように企画というのは川上の仕事であり、極めて自由度が高いものになります。
優れた企画を考えるために必要なのは、エクセルやパワーポイント、ファイナンスや戦略の知識ではなく、コトづくり発想で全体を俯瞰し「白紙に第一歩目を記す」アーキテクト思考力になります。