NTTドコモの徹底的に「Z世代」に振り切ったプロモーションが成功したワケPhoto:Diamond

連載『DXの勝ち組を解剖!ウェブサイト価値ランキング2021』(全5回)の#4では、NTTドコモ、パナソニックの2社におけるデジタルメディア活用の取り組みを紹介する。NTTドコモでは、若者をターゲットにした新料金プラン「ahamo(アハモ)」のプロモーションが奏功した。若者から高い関心を集めることができた要因とは何だったのか。取り組みの詳細を取材した。(トライベック・ブランド戦略研究所 後藤 洋、平井郷子/ライター 高橋 学/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

「週刊ダイヤモンド」2021年10月16日号の第2特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

新プラン「ahamo」の告知で
“Z世代”社員を大抜てき

 2020年12月に発表されて注目を浴びたのが、NTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」だ。Z世代をターゲットにした大容量・格安が売りのプランだが、同社はそのデジタル施策で大胆な編成を行った。マーケティング、ホームページ設計のチームに20代社員を主力メンバーとして抜てきしたのだ。

 21年3月のサービス開始に向けては、テレビCMやウェブ広告を打つと同時に、ウェブメディアでタイアップ記事を展開。記事では、20代の社員がインタビューに積極的に登場し、「同じ世代が作る新しいプラン」という印象でZ世代の共感を呼んだ。

 また、CM曲には若者に人気の音楽ユニット、YOASOBIの「三原色」を採用。アハモ向けスペシャルムービーを配信するなど、Z世代を意識した施策を続々と投入した。