国内栽培の野菜の種子は
約9割が海外で生産
鍋が恋しい季節になってきました。鍋に欠かせない野菜はいくつもありますが、その中の一つがネギです。「ネギはすべて国産だから安心」とスーパーマーケットで買う人も多いでしょう。特に、ブランド品の九条ねぎはとても人気です。小売店で買うのは高いからと、家庭菜園で栽培されている人もいるかもしれません。
家庭菜園をされている方は、九条ねぎなどの野菜の種子を、100円ショップやホームセンター、農協の店舗などで購入されていませんか。購入される際、販売されている種子のパッケージの裏をご覧になっているでしょうか。
私は、以前から「商品は裏面に真実がある」とよく言っていますが、種子のパッケージの裏には、生産地が必ず表示してあります。
ところが驚くことに、多くの野菜の種子が外国産なのです。例えば、九条ねぎの生産地が「イタリア」や「南アフリカ」、京みずなの生産地が「イタリア」、長なすの生産地が「中国」というように、日本の伝統的な野菜なのに種子は輸入品なのです。