年金の受け取り方で絶対に注意すべきこと、変更不可の受給申請で大損も!Photo:PIXTA

年金は受け取り方を一度決めたら変更不可
注意しないと損をする

 年金の支給開始は65歳からというのは広く知られていることだが、これは支給する側のルールの話である。受け取る側のルールで言うと、必ずしも65歳からしか受け取れないわけではない。

 現在は60歳から70歳までの間であれば、いつでも好きなときに受給を開始できる。その場合、支給開始年齢よりも早く受け取る、すなわち60歳から64歳までの間に受け取り始めることを「繰り上げ受給」といい、逆に65歳以降70歳になるまでの間に受け取ることを「繰り下げ受給」という。

 最近は65歳以上も働く人が増えつつあること、そして繰り下げすることで年金受取額が増えることなどから、繰り下げを選ぶ人が増えてきている。

 筆者自身も現在69歳だが年金は全く受け取っておらず、繰り下げをしている。もちろん、年金受給の時期はいつが良いかは別に決まりがあるわけではなく、人それぞれのライフプランで考えれば良い。だが、やはり年金の本質が老後の生活を賄うための保険であることを思えば、可能な限り、繰り下げて後になるほど厚く支給される方が好ましいと考えるのが一般的だろう。

 ただし、いくつか注意しておくべき点がある。それは以下の3点である。