親が知るべき、コロナ禍で劇的に変わった子どもと企業の繋がり方コロナ禍で子どもと企業の繋がり方が劇的に変わったことを、親はもっと意識しよう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 昨春、いきなり世界を襲った新型コロナウイルス。2021年卒業の学生は、就職活動を始めたとたんにコロナ禍に巻き込まれ、混乱の中での就活を余儀なくされました。

 それから1年以上がたち、足元では「対面」と「オンライン」それぞれのメリットを生かしながら、最適なコミュニケーションの模索が続いています。2023年に卒業される学生の就職活動も、このコミュニケーション手法の変化による影響を大きく受けるものと思われます。

インターンシップやOB・OG訪問など
オンラインの用途が広がる

 21年卒の学生は、これから就活本番というときにコロナが直撃。大規模な合同企業説明会はもちろん、個別の会社説明会も軒並み中止になりました。

 しかし、コロナ禍であっても企業は新卒採用を止めるわけにはいきません。企業にとって新卒社員は中長期的に企業の成長を支える貴重な人材であり、優秀な人材を他社に取られてしまうのは機会損失です。何とか採用活動を続けるべく、各社とも急きょオンラインに舵を切ったことで、一気にオンラインを活用した採用活動が拡大しました。

 当初は、オンラインで自社の魅力が学生に伝わるのだろうか、学生のことを理解できるのだろうか……と不安視する企業が少なくありませんでしたが、実際にやってみた後の感想はおおむね好意的。特に、企業からのインプットがメインである会社説明会や、限られた時間内で行われる一次面接などにおいては、「オンラインでも問題なくできる」と手ごたえを得た企業が多かったようです。

 一方で、自社の社風や文化に合うかどうかの確認や、自社に入社してもらうための動機づけ・意思確認など、最終選考においては「オンラインの難しさを感じている」との声が多く聞かれました。