多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作だが、発売前からアマゾンベストセラーランキング第1位(仕事術・整理法:11/13、11/29〜)となり、異例の発売前重版が決まった。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。
・人間のタイプは、4つに分けられる(1.リーダー、2.ムードメーカー、3.管理職、4.カウンセラー)
・一つのタイプに固定化され、端っこにいきすぎたらNG
・4つのタイプを身軽に行き来できる人が最強
前回は、「人間関係のマトリックス」を紹介。誰もが「4つの仮面」を持っているという話をしました。
1.ポジティブ&自立型
→リーダータイプ
最悪のケース
自分がまるで全知全能の神になったかのように思えてきて、反省点やリスクがまったく見えなくなる。
対策
周囲の人たちに、弱音を吐くようにしましょう。
するとアドバイスをくれる人が出てくるので、それをよく聞き、失敗を恐れず自分の行動に反映すること。
2.ポジティブ&依存型
→ムードメーカータイプ
最悪のケース
対角線の管理職タイプに指摘されすぎて、自分で考えることをやめる。ただヘラヘラとゴキゲンを取る思考停止人間になる。
対策
ゴキゲンを取るより、主導権を握ることを意識しましょう。
サラタメ:マモルさん、ここ要チェックです! ややパワハラ感のある山根係長への対応に活かせると思うので。
最も効果的な対策は、相手を自分の土俵に引きずり込むこと。
たとえば、自分の仲間が多い場所に相手を連れ出したり、自分のほうが詳しい分野をテーマに、会話を進めたりするのです。
ただ、相手が上司だと、無理やり引きずり込むのは難しい。そんなときに、誰にでもできて、最もオススメなのは「自分から話しかける」という戦法です。
とてもシンプルですが、自分から切り出したほうが、会話の主導権を握りやすくなります。
パワハラ上司の問いかけから会話が始まると、どうしても相手に主導権を握られてしまうのです。
また、突然の受け答えだと、十分な準備もできないため、防戦一方。頭が真っ白になる危険性も高まります。ですので、怒られる覚悟で、ガンガンこちらから話しかけるようにしましょう。挨拶でも、簡単な進捗報告でも、なんでもOK。「思考停止で白旗を上げているわけではないぞ」とアピールするだけでも一歩前進です。
サラタメ:ただ、この「自分から話しかける」戦法を試しても、まったく改善の兆しが見られないときは、あきらめて離れましょう。実体験を踏まえて言いますが、パワハラ対策は頑張りすぎると心が病みます……。
3.ネガティブ&自立型
→管理職タイプ
最悪のケース
他人のネガティブ面ばかりに目がいき、すべて自分の思いどおりに修正しないと気が済まないパワハラ人間になる。
対策
意識的に「過程(プロセス)」に目を向けましょう。結果だけに着目すると、ミスだけが気になってしょうがありません。
一方、「過程(プロセス)」に目を向ければ、たとえミスがあっても、なにかしら相手の努力が見えてくるはず。結果だけでなく、他人の隠れた試行錯誤に目を向けることが脱出の糸口です。
4.ネガティブ&依存型
→カウンセラータイプ
最悪のケース
ありとあらゆることが心配になる。自分にはまったく関係のないことにまで感情移入し、落ち込みの沼から抜け出せなくなる。
対策
カウンセラータイプで苦しんでいる人には、本書で紹介した「課題の分離」がオススメです。
「過去」「人の気持ち」というコントロールできないものに意識を集中しすぎると、精神的に追い込まれる一方です。感情を持つ人間ですから、落ち込んだり、反省するのは当然ですが、思い悩む対象を選別しましょう。「自分の課題」だけに意識を集中させることが、最善の対策です。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・人間のタイプは、4つに分けられる(1.リーダー、2.ムードメーカー、3.管理職、4.カウンセラー)
・一つのタイプに固定化され、端っこにいきすぎたらNG
・4つのタイプを身軽に行き来できる人が最強