「今の会社で働き続けていいのかな?」「でも、転職するのは怖いな……」。働き方が大きく変わるなか、そんな悩みを抱える人は多いだろう。高卒から、30歳で年収1000万円超という驚きの経歴をもつ山下良輔さんは、そんな「転職迷子」たちから圧倒的な支持を得ている。山下さんは出版した初の著書『転職が僕らを助けてくれる――新卒で入れなかったあの会社に入社する方法』で、自らの転職経験を全て公開している。
その戦略は「外資系やコンサル業界は、学歴エリートでなくても入れる」「職歴に一貫性はなくてもいい」など、これまでの「転職の常識」を塗り替えるものばかりだ。どうしたら人生を変える転職ができるのか、どうしたらいい会社選びができるのか。この連載では本書より一部を特別に公開する。

頭がいい人と悪い人「転職面接での身だしなみ」で現れる差Photo: Adobe Stock

 最近は、中途採用の面接も、オンラインで行う機会が格段に増えました。オンラインのとき、対面のときでは「見た目について気をつけるべきポイント」が全く違います。対面であれば必須であったマナーも、オンラインでは無意味になることも多くありますし、逆に、オンラインの対策をちゃんとやらないと、対面なら印象がよかった人が全くアピールできないということも、あり得るわけです。

 大前提として覚えていただきたいのが

・オンラインでは「印象が半減」
・対面では「必要以上に細かく見られる」

 という正反対の現象です。そのため、状況によって、やることを全く変える必要があります。

〈オンライン〉
・とにかく照明(ライト)を使う
 オンライン面接の場合、ライトを使わないと、僕がここまで書いてきた「見た目」についてのアドバイスが、全て無になります! といっても過言ではないくらい、オンラインのカメラでは印象をアップする(正確に伝える)ことが難しい。むしろ、「髪」「服」「眉毛」「肌」に全く気をつかっていない人と同列に見られてしまいます。

 一番安いものでいいので、今すぐパソコンに取り付ける円形のライトを購入してください。

 ライトさえあれば、肌は今以上に明るく、血色もよく見えます。肌荒れやくまなどを一瞬で飛ばすことができるので、その点はオンラインの大きなメリットです。

〈対面〉
・必ずツメを切る
 ツメが長かったり折れたりしていると、清潔感がいっきに台無しになります。前日の夜に短く切ります。

・靴、ベルト、カバンの色をそろえる
 対面だと、こうした細部から「気をつかえない人感」がにじみ出てしまいます。僕は「うっかり」をなくすために、カバンは黒にも茶色にも合うナイロンのものを使うようにしています。

・靴を磨く
 汚れを取るのは家で。僕はワックスがけだけ、プロに頼んでいます。2~3ヵ月に1回で十分です。

・口臭対策
 マウスウォッシュを使っている人はいると思いますが、できれば歯磨きと、その後にデンタルフロスで歯の間もきれいにするのがおすすめ。デンタルフロスで取れる汚れを見てしまうと、元に戻れません……。